イライラする。
どうしても彼にイライラするんです。
彼とはSNS出会いで知りあった友達ではありましたが、何かと私の視界に入ってきたんです。
彼は人気者で、常に周りには人がいました。
特に女性。
容姿も「格好いい」彼。
そして優しくて頭が良くて・・・。
何もかもが完璧に見える人でした。
そんな彼のことをなぜか私は好きになれませんでした。
今になって考えてみると、彼のような器用さが私には無かったのが原因だったのかもしれません。
「俺の事、お前って嫌いだよね?」何時もニコニコしている彼が私に向かってそういいました。
「うん。
あまり好きじゃない」私もそういいました。
「あっそう」さも興味が無いような言葉を最後に彼は私のところから去っていきました。
自分が出会いサイトで話しかけたくせに・・・。
それからというものの、仏頂面の彼に話しかけられることが多くなっていきました。
正直、話しかけないで欲しいと思っていたんです。
女性に人気のある彼に話しかけられるのは「ライバル視」されるかもしれないので、巻き込まれるのはごめんだと考えていたんです。
仏頂面の彼は、ごく稀に笑いました。
その笑顔に、不覚にもウットリとするようになりはじめたころ彼のことを好きになっているのではと自分自身で感じるようになって行きました。
「嫌いだけどお前の事好きかも」どっちなの!?というような告白を受けた私(笑)けれど、彼の気持ちがよく分りました。
何故なら私も同じ気持ちだったからです。
嫌いだけど好き。
嫌いなのに目が離せない。
そうして私達は恋人になり、少しずつ「好き」を認めていくようになりました。